シャネル(CHANEL)は、2022/23年リゾートコレクションを、モナコのモンテカルロ ビーチホテルにて発表。ショーに先駆けて発表されたティザームービーは、ロマン・コッポラ、ソフィア・コッポラが監督を務めた。
モナコ・モンテカルロで発表
アーティスティック ディレクターのヴィルジニー ヴィアールが手がける2022/23年リゾートコレクションは、開放感あふれるモンテカルロのビーチを舞台に披露された。モンテカルロは、シャネルにインスピレーションをもたらす象徴的な場所の1つ。1910年代にはガブリエル シャネルがモナコ公国とその周辺地域を訪れ、1980年代以降は、カール・ラガーフェルドが、別荘のヴィラ「ラ・ビジー(La Vigie)」をモンテカルロに構えるなど、シャネルにとって特別な場所となっている。
2022/23年リゾートコレクションでは、海岸沿いの解き放たれたマインドと共鳴するかのように、自由で洗練されたスピリットを表現。ショート丈のジャケットやショートパンツ、ミニスカート、そして極端にコンパクトなミニバッグなど、溌剌とした印象のアイテムが散見された。
ドライバーのユニフォームやフラッグなど“モータースポーツ”モチーフ
中でもアイキャッチなのは、F1レース モナコグランプリ開催地でもあるモンテカルロを象徴する“モータースポーツ”モチーフだ。レーサーが着るジャンプスーツを筆頭に、チェッカーフラッグやレーシングカーといったアクティブなエッセンスを、随所に散りばめている。
例えば、鮮やかなレッドにホワイトのプリントを施したツイードや、シャイニーな素材、シルクなどで仕立てたジャンプスーツは、ユニフォームならではの活発な雰囲気を備えつつも華やかな佇まいが印象的。シャネルのシンボリックなロゴを配したベルトやカメリアのコサージュを飾り、大ぶりなアクセサリーを組み合わせるなど、スポーティーなアイテムを用いてエレガントなスタイルを提示した。
また、チェッカーフラッグモチーフは、アイテムにグラフィカルな効果をもたらしている。レッドを背景に、チェッカーフラッグを総柄で配したブルゾンや、白黒の格子模様を編み目に落とし込んだVネックニット、全面にチェッカーフラッグモチーフを配したボールのような形のバッグなどが登場。透け感のあるしなやかなシフォンドレスには、細かくチェッカーフラッグを散りばめ、ギャザーやドレープ、フリルを効かせることで、動きのあるデザインに仕上げている。
緻密な花々の刺繍
加えて、コレクション後半にはフラワーモチーフも目を引いた。前立てやポケットなどに緻密にきらびやかな刺繍を施したブラウスやシャツドレスは、小花が群生しているかのように生き生きとした表情を演出。ドレープを効かせたきらびやかなドレスには、ブルーやパープルのメタリックなパーツをあしらい、花々を表現している。
透け感のある素材使い
さらに、透け感のある素材使いも特徴的だ。ホワイトのレース地で仕立てたジャケットとミニスカートのセットアップや、クロシェ編みのニットドレスなど、柔らかさと清涼感を携えたピースが登場している。ホワイトのビスチェにレース地のスカートを組み合わせたルックは、陽の光や風を通し、ふわりと揺れ動く様がその繊細さをより際立たせていた。
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