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1950年代に生まれたムーブメントでありながら、コレクター間で非常に人気の高い存在であり続けている。

次に、文字盤には超音波CNC加工機で丹念に削り出されたブラックオニキスを採用。ブラックDLCの真鍮プレートの上に、サブダイヤル、メインダイヤル、外部分リングをブラックオニキスで形成し、特別でありながらオメガスピードマスターのデザインレガシーを受け継ぐ抜群の効果を発揮している。さらに仔細に見ると、カノープスゴールドPVD加工されたアプライドのアワーマーカー、ヴィンテージオメガのロゴ、ヴィンテージ風のフォント、そして18Kホワイトゴールドの針も確認できる。

内部でカチカチと音を立て、シーホースが刻まれたトランスパレントケースバックから見えるのは、オメガ製手巻きのCal.321クロノグラフムーブメントだ。初代スピードマスターに搭載されていたムーブメントを現代的に再現したオメガは、2019年に321を復活させ(詳細はジャック・フォースターの記事「オメガ スピードマスター321 39.7mm スティールモデルを1週間徹底レビュー」参照)、1950年代に生まれたムーブメントでありながら、コレクター間で非常に人気の高い存在であり続けている。

ラグ幅は19mm(ブレスレットを外すオーナーはあまりいないのではないだろうか)、防水性能は60mだ。CK2915初期モデルの防水性能を示す重要な意味を持つナイアードのマークがリューズに施されている。

オーケー、では価格の話に入ろう。1957 トリロジー・スピードマスターの小売価格は(発売当時)84万7000円だった。スティール製のキャリバー321の定価は166万1000円だ。プラチナ製(レザーストラップ)のキャリバー321は、701万8000円で手に入れることができる。ではカノープスゴールドのキャリバー321は? 957万円で提供されている。月へ上り、そしてさらに上へと行くようだ(すべて税込)。


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